木のクセ(個性)を活かし、新たな橋を架ける
木にはクセがある。その木、その木にそれぞれの個性がある。
育った土壌、日照時間、水分補給、隣の木の影響、それこそ数えられないほどの環境の違い、変化でその木は生まれ育ってきた。それを見極めるのが大工の仕事の一つ。
そんな大工の仕事が活きた案件が今回の橋を架ける仕事だ。
木はどちらかに曲がりたがっている
鉄骨が下地で出来ている木の橋が朽ち果て、崩れ落ちそうになっている。
その橋の再生が今回の案件。
今までの木より水と虫に強いヒバの木を選んでの作業となる。
この橋はゆるやかなカーブを描いている。
木材もRの形状に加工しなければならない。
そしてその木の「曲がりクセ」、木目の特徴を見抜き、どのあたりにはめ込んでいくか考える。
木はどっちかに曲がりたがっている。