大工の話:8.珪藻土

珪藻土:植物プランクトンの一種である珪藻の殻が海や湖の底にたまり、化石になったもの

「珪藻」とは、0.01~1mm程度の藻類の一種。

淡水・海水関係なく水中に広く分布しており、一生を終えると死骸の殻部分である「珪藻殻」だけが水底に蓄積します。
この珪藻殻が積み重なって化石化したものが珪藻土です。

川と緑


珪藻殻には細かい穴が無数にあいているため、珪藻土は非常に軽く、水や空気を多く含んだり通過させたりすることができるといった特徴があります。

珪藻土の粉末

珪藻土の主成分は、乾燥剤として用いられる「シリカゲル」の原料でもある二酸化ケイ素。
湿気のもととなる水蒸気と相性が良く、湿度50%程度で水蒸気を出し入れしてくれるため、高温多湿の日本において、建材として高い機能性を誇っています。



珪藻土の壁
珪藻土を用いた壁

水分を含んだ汚れが付着するとシミになりやすいため、キッチンや洗面所で使用する際は注意が必要ですが、嬉しい効果も沢山。
・結露解消
・消臭効果
・冷暖房効率アップ
・部屋干しが早く乾く  など

暮らしのアップグレードにおすすめです。